エピソード5 「死神は突然やってくる」より

「情け無用!ファイア!」製作記

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1.全景

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[コメント] 99年7月頃作成。今回は、初めてフィギュアを一切登場しないディオラマです。いくら零距離射撃と言っても、スペースの関係からかなりパンターとJS-IIを接近させてあったり、妙な空間が開いてしまったりと、劇画中の1シーンと割り切らなければ、非常に自分自身で不満の出来です・・・(^^;・・・劇中のことを考えると、右の画像が正面ということになりますが、1個のディオラマとして見れば、真中の画像が正面のような気がします。それにしても空間が開きすぎ・・・

2.ベース細部

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[コメント] 今回は、必要な部分、すなわちパンターとJS-IIの設置部分とキャタピラ跡部分とあと適当な部分に紙粘土を貼り付けただけです。それで硬化する前に各戦車を貼り付けて、キャタピラ跡を付けました。その上で、ベースをフラットアースを塗った上で適当に混ぜたシーナリーパウダー(単品で使うよりやはり数種類を混ぜたほうがいいと思います)を降りかけ、戦車のホイルやキャタピラやフェンダー部分にも適当に付けました。ところがなんとキャタピラ跡がほとんど埋まってしまい、慌ててスジ堀で掘り直し、再度、うすく降りかけました。その際に再度、ベースを塗ったのでキャタピラ跡部分だけが若干色が変わったので結果O.K.かなと思ってます。それでそのままでは、あまりに寂しいので草を付けようと思い立ち、麻紐を適当に切ったものをリーフグリーンに浸したもので草としました。この方法は、結構いけると思います。鉄道模型用のものなんかかなり高価ですから・・・

3.パンター A型 (イタレリ)

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[コメント] イタレリのパンターA型です。考察でバウアーの乗車車輌は、G型としていますが、エピソード5の冒頭でなぜかA型の説明があり、単に作ったことがない(大昔のタミヤのリモコンを除いて)という理由でA型にしました。実車のA型というのは生産時期から言ってほぼ全車両がツィリメントコーティングされていたそうです。イタレリの製品は、オプションパーツと言う形でこのツィリメントコーティングされたパーツが付属しています。ところが、本体後部及びターレットの前面と防盾と後部以外は、置き換えるのではなくて、ツゥィリメントコーティングされた板を張り付けるというものです。そのため、そのまま使用すると、かなり厚ぼったく見えるので、本体やターレット上部のエッジ部分を若干削り込んで、やすりで再度コーティング跡を付け直しました。キット自体で大きな欠点が何点かあります。一つはベリスコープが完全に省略されていること。ターレット部分のものに至っては、穴すら空いていません。これは非常に目立ちます。ここは最近出た、ファインモールドの透明パーツを使用しました。折角透明なので、マスキングゾルをしておいて後ではがしてレンズ部分のみ残して塗ろうとしたんですが、私の根気が負けまして、結局、すべてグロスブラックで塗ってしまいました・・・(^^;。二つ目の欠点は本体前部の機銃マウントです。おそらくD型と車体を共通としているのか、D型の縦長の穴から機銃を出してその上にボールマウントを被せるようになってます。キットのままだとボールマウントの中がすかすかに見えてしまいます。ここは、タミヤのパンターG型のものの内部を削り込んで無理矢理はめました。三つ目はやはりキャタピラですね。私は出来るだけキットの付属のものを使ってるんですが、さすがに出来が悪い。しかたないので、カステンの可動キャタピラを使用しました。予備キャタピラにも使用したんですが、予備キャタピラが一番目立ったりしてますので、使う価値はありましたが、大変でした。ランナーに付いている部分がすべて丸味を帯びている部分なので、すべて整形が必要でげんなりしました。あとディティールアップとしては、工具類は、やはりタミヤのG型から流用。エッチングはショーモデリング製なんですが、説明書に誤りが何点かあります。部品番号27というのが1つしかないのに重複して指定されているので要注意です。それとキャタピラ留め(パーツ55)ですが、エッチングパーツでは薄すぎると思われます。実車の写真を見てもある程度厚みがあり、厚味が無いとキャタピラを取り付けた時におかしくなります。また、キャタピラをはめるパーツ(39)ですが、あまりにも幅広なので、2つにぶっちぎって幅を詰め直しました。砲身はクリッパーモデルのものに変更しました。バウアーのパンターの前面には黒騎士中隊マークが描かれているのでなんとからしく描いてみました。最初、黒だけで書いたのですが、デカールとの兼ね合いで白の縁取りをしたのですが、なんとも、おもちゃっぽくなりました(泣)。前面の上部の弾痕は、エピソード4でT34/85の砲弾を弾いた時に出来たものということで付けました。バウアーの車輌は、左側面の多くの車輌が砲身クリーニングロッドを付けている位置にカモフラ用(?)のネットみたいなものを付けており、ロッドは車体後部の機関部上部に取り付けています。このためのエッチングが、ショーモデリングのパンターG型用に付いていたのを知っていたのでそこから転用しています。さて塗装なんですが、エアブラシの不調のためとんでもないことになりました。まず細吹きが全然出来無いのでよくよく調べてみると、20年来使用のオリンポス101のノズル部分が曲がっているのを発見。そのためかなりおおまかな3色迷彩です(泣)。ノズルを発注したんですが、私は常套手段としてデカールの鮮やかさを消すために、かなり薄めたフラットアースを全体に吹くのですが、これくらい大丈夫だろうと思ったら、塗料の固まりがかなり飛んでしまいました(大泣)これではいかんと思い、急遽、使用したのがこれまた20年以上使ってなかったオリンポスヤング88(懐かしい・・・って場合じゃなかったんですが・・・(^^;)。ところが、今度は加減がわからなくてパンターの方はかなり吹いてしまって、全体的にかなりボヤっとした感じになってしまいました・・・

4.JS-II スターリン (ドラゴン)

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[コメント] 今まで記憶に無いので多分、生まれて初めて作った赤軍戦車です。ドラゴンのJS-IIです、と言ってもJS-IIとして売られていたものではなく、JS-Iとして売られているものです。JS-Iのパッケージの中身は実は、JS-IIで組説までついていて、オプションとしてJS-Iのパーツが入っていると言ったほうが正解でしょう。本体は全くの素組です。ディティールアップしようにもうちにはドイツ軍関係以外の実車の資料が皆無です(^^;やっぱり素組は楽です!でも一つだけとんでもないことがありました。それは、キャタピラ。組み合わせるのにもう硬いのなんのって。接着しなくても30センチ近く組み込んだだけで端を持って横にしても平気なのですから。あまりの作業効率の悪さにカステンのも考えましたが、ひたすら我慢。ところが、恐ろしいことが起こりました。ひたすら親指でキャタピラを押し込んでいたところ、強烈に硬いところで思い切り押し込むと、「ギェー!」・・・なんとセンターガイドが親指に刺さったのでした・・・キャタピラが指に刺さったの初めてです(笑)塗装は、タミヤの缶塗料のオリーブドラブ2を全面に吹き付けてドライブラシしただけです。さて問題の爆発の噴煙ですが、綿だけではもちろん決まらないので、木の棒と竹ひごを芯にしています(一番右)。爆発して浮き上がったターレットを固定するため発泡スチロールで土台を作ってそこに差し込んだのですが、さすがに不安定。そこで木工用ボンドを後から塗って固めています。その芯に木工用ボンドを塗って綿を巻くように付けています。綿は、「パンツァーファウスト」でやったように一旦、黒の塗料を薄めたものに浸して乾かしたものです。パンターの砲身部分からの噴煙には、赤のパステルを降りかけています。

5.今回の反省

[コメント] やはり、妙に開いてしまった空間が見ていて変です。かと言って、フィギュアを登場させるわけにもいかず、改めて難しいと思いました。このことは最初から予想していたことで、パンターとJS-IIの位置関係からベースを考えたのですが、結局うまくいかなかったと思います。ベース自体を平面にせず、若干の起伏ある地形にすればよかったかも。あと、JS-IIですが、どうせなら砲身がもぎとれ、ハッチもぶっ飛んだようにすれば良かったです・・・