「空軍第84突撃高射砲大隊

各画像をクリックすると拡大画像が見られます

[設定状況] 空軍地上部隊よりパイパー戦闘団へ配属された空軍第84突撃高射砲大隊であったが、その配備車輌のほとんどが、トラックに高射砲を積載しただけのお粗末な物であった。(パイパー戦闘団・部隊序列参照)

1.全景

[コメント] 2018年8月頃作成。「バルジの戦い」(ジャン・ポール・パリュ著)の中で、ロドメッツにて連合軍のヤーボに撃破された3.7cm対空砲搭載のL4500AとSdkfz.6/2という注釈のかなり不鮮明な写真が掲載されています。その写真が空軍第84突撃高射砲大隊のモノと想像に難くないところですが、手に入るキットとしてはいずれも存在しませんでした。ですが、ズベズタからL4500が、トランぺッターからSdkfz.6/2が発売され、ようやく製作できる状況に。しかしながらもう一つ問題というか、全然わからなかったのが、空軍地上部隊が戦争末期で冬季装備でどのような服装をしていたのか?ということでした。ドラゴンのフィギュアのシリーズを見ていて、空軍地上部隊や降下猟兵とさほど変わらないだろうと勝手に判断して、フィギュアは作っているので、正確を期しているわけではありません・・・(^^;

2.ベース詳細

[コメント] 手持ちのアイテムの中で、かなり以前に買っておいた石膏製の建物(CUSTOM DIORAMICS)を使おうと考え、車輌を並べて構図を考えたら、こんな形に。今回は、平面で済むので、裏に淵と同じ木材を貼って終了。建物以外のところは、タミヤの情景シートを接着。このタミヤの情景シート、以前から思ってましたが、結構デリケートというか、すぐに傷が付きます。なので、継ぎ目も消すためにも、後で、ウェザリングは必須だと思います。

建物は大きく分けて、壁の部分とレンガの部分と木の部分があり、元のままでは、木の部分の木目が今一。もし、これがプラ製なら金属ブラシで木目を付けられるのは、わかってますが、逆に細かすぎてうまくいきません。そこで思いついたのが、タミヤのツィメリットコーティング用のブレード。それで木目を付けました(使用後は、ほぼ使い物になりません)。あと、経験上、石膏の場合は、塗料がしみ込んでしまってうまく発色しなかったり、欠けたりするのを防止するためにもサーフェイサー必須です。接合部は、わざとなのか?かなりズレが。表現されてない裏面は、いつもながらの黒(^^;)

破壊された建物なので、大量の瓦礫が必要なわけですが、ストックを確認せずにミニチュアパークで購入してしまいました(最初の画像の一番左)。ところが、これが余りにもきれい過ぎて瓦礫としては今一。なので、ストックの結構欠けているのと混ぜて、先に建物のレンガ部分を塗ったハルレッドにて一個ずつ塗装。

 
 

レンガだけで瓦礫を作ると、メッチャ数が必要になるわけで、まず紙粘土で盛った後、黒く塗って、木工用ボンドを塗ってその上に一個ずつレンガを配置。所々、木片も付けて、最終的に、ツヤが出ないようにマットメディウムを薄く塗って、シーナリーパウダーをかけて完成。

青銅の飾りと看板は、左の画像の物を使用。”AZUR”というのは、バーリンデンの物。最終的には、ちょっとだけ残雪ということで、タミヤの情景テクスチャーペイントの雪を使用して、さらにクリアーで所々、濡れてるように・・・でも今一わかりません(^^;

3.Sdkfz.6/2 (トランぺッター)

[コメント] 一部エッチングを使用してますが、すべてキット付属の物で素組です。実際の車輛は、恐ろしく生産性が悪かったようで1943年には製造が打ち切られているわけで、アルデンヌの戦いまで生き残っていたのは、かなり使い古された物のような気がします。とは言え、シャーシ部分はプラのままなので、フェンダーとボンネットが少し凹んでいるようだけにはしました。運転席部分をマスキングして、三色迷彩、後は、水性のグランプリホワイトで冬季迷彩。

4.L4500(ズヴェズタ)&Flak37(タミヤ・フラクザウリアより流用)

[コメント] 実はパイパー戦闘団・部隊序列に記述しているように、空軍第84突撃高射砲大隊に配属されていたのは、ダイムラーベンツのL4500Aで、このキットのL4500とどう違うのかということを調べずに採用しています。ズヴェズタ、所々、部品が合いません。ドアもはまりませんでした(--:)。Flak37は、単体の製品だと砲盾部分がないので、タミヤより流用。両方とも素組です。Sdkfz.6/2の荷台部分が金属製なのに、L4500は木製。どのように取り付けられていたかは、想像で鉄板にボルトということにしました(^^;)。砲の部分は、前記のフンメル後期型と全く同じキットで、その部分は組説も全く同じです。全くの素組で、何の追加もしてません。リンバーの車輪の根元部分が、実車でも大丈夫かと思える細いんで、取り扱い注意です(^^;

5.シュビムヴァーゲン (AFVクラブ、タミヤ)

[コメント] AFVクラブのType128と、タミヤのType166で、いずれも素組です(大きい方がType128)。違いを見せるためにわざと並べて登場させました。AFVクラブの方が、実売価格が倍以上もするし、これから先、ディオラマ用のアイテムとしては残念ながら、わざわざチョイスする積極的理由はないかと・・・

6.ケッテンクラート (タミヤ)

[コメント] タミヤの往年の製品です。今回、付属品以外のエッチングを使用しているのは、これだけです。、エッチングは、今は無きショーモデリング製で、余りにも古いキットなので、エッチングがないと、出来栄えは辛いかと。後ろの荷台に、何を積むかを考えた結果、米軍のモノを拾ってきました、という設定に。

7.フィギュア

[コメント] フィギュアは、タミヤ、ドラゴン、ファインモールド、ヘッドは、一部ホーネットを使用。顔の塗装は、もはや欠かせないオイルブラッシャー。記章類や迷彩服の一部はデカールを使用。デカールも欠かせませんね。

8.小物類

[コメント] 荷台に載せる箱を自作してみました。0.5mmのプラバンを適当な細さに切ってから、タミヤのツィメリットコーティング用のブレードで木目を付けて組立。あとは、エッチングの余りでそれらしく。Sdkfz.6/2のキャタピラが余ったので、予備履帯に、残りは手持ちの物。

当初、L4500の荷台の兵士に、コルト・ガバメントを渡そうとしているシーンを考えてましたが、もうちょっとアクセントが欲しいと思い、実際の写真でもドイツ兵がラッキーストライクを嬉しそうに吸っているのがあるのを思い出して、1/35で作成してみることに。最初、デカールで作ろうと試行錯誤しましたが、紙でも問題ないと判断。データは、1200dpiの解像度で作成していますが、ほぼ字は見えませんね(^^;)。今回は、0.12mm厚の用紙にプリント。エヴァーグリーンのプラ棒を組み合わせて、0.75mm×2.5mmを作成して、それに流し込みタイプの接着剤で張り付けてカット。まあ、それなりには出来ましたが、改良の余地はまだまだありそうです。

9.冬季迷彩の試行錯誤

[コメント]今回作成途中で、AM誌の2017年10月号にて冬季迷彩の記事がありました。それを見て一つ試そうと思ったのが、Posca。使用感は、いわゆる修正インクみたいな感じで、もう少し使い方を研究しないと。いきなりAM誌の記事のようにはいきませんでした(ということは、万人向けじゃないということですね)。画像ではシュヴィムヴァーゲンは、水性ホビーカラー、Flak37をPoscaで塗ってますが、結果としては、私の塗り方のせいか、あんまし違いがわかりません。それどころか、Poscaの方は、綿棒が必要だったり、再度ウェザリングの為にトップコートを吹き付けたりと 逆に面倒でした(^^;)

10.各部詳細

[コメント]最終形としては、建物に少し残雪。車両は、ぬかるんだオフロードから石畳へ進んできたという設定に。各車両の足回りと石畳の上は、塗れているということにしましたが、クリアがほとんど吸収されて、思ったよりツヤが出ませんでした。石畳のシートの継ぎ目部分は、タミヤの情景テクスチャーペイントにて隠蔽です。;