「戦利品」 詳細 

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[設定状況] パイパー戦闘団はリニュービルに突入したが、寸前のところでアメリカ第49高射砲旅団本部を逃がしてしまった。しかしながら、久々の勝ち戦にノルマンディー以来敗走続きだったドイツ軍将兵に笑みが浮かぶ。戦利品は、ワインか、ブランディか?

1.全景

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[コメント] 98年2月頃作成。ベースは前3作と同じくベニヤ板と角材で自作しましたが、サイズは今までで最小、そのかわり高さは最大になりました。今回は初めての市街のディオラマで、ベースの作成が一番時間と費用がかかりました。そういうわけで、今回はベース細部をより多く紹介しています。

2.ベース細部(1)

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[コメント] この大きな建物は、カスタムディオラミック製で石膏で出来ています。どうも石膏製の場合、商品が輸送途中で割れやすいようで、これも例外でなく何ヶ所か割れていました。まぁ最初から分割されているので接着しなければいけないのですが、接着方法が分からず結局、木工用ボンドで接着しました。(石膏の場合はこうして接着するのだというのを御存知の方は教えてください)真ん中の茶色い柱の部分は付属のレジン製です。壊れた窓枠は細い角棒で自作しました。カーテンは、1/35のディオラマ用のものでどこの製品か忘れましたが、値段は少し張りましたがかなり雰囲気はいいです。割れたガラスは透明プラ版を適当に切り刻んだものですが、ちょっと安っぽく見えてしまいました。煉瓦の塗装は苦労しました。以前、城の模型を作った時、石垣の塗装を石1個ずつ行って、後で先に全体を塗ってから、合わせ目を塗った方が簡単であったと思っていたので、その通りにしたら今回は失敗しました。この方法でやると元々彫りが入っているものだから所々合わせ目が大きくなってしまい、後でほとんど全体を1個ずつリタッチしました。もっとも合わせ目を必ず白にする必要もないのですけど。左の看板は、バーリンデンのバルジの戦いの標識を使用しています。

3.ベース細部(2)

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[コメント] 建物の右のフェンスは、ダイオテックの公園フェンスでやはり石膏製です。パッケージには支柱が3本と柵下の壁と柵が2個付いており、その内、支柱1本と柵1個を建物の横に置くと、後述のタミヤの情景シートとピッタリサイズが合いました。柵の内部の地面は、鉄道模型用のシーナリー・パウダーを使用しています。アクセントを付けるため茶色を主体にグレーを若干混ぜています。建物の横の車輪は、タミヤの道標セットに付属していたもの、樽は、バーリンデンのレジン製です。フィギュアの紹介でも書きますが、レジンは本当に彫りが深く、この樽も木目がはっきり出ています。

4.ベース細部(3)

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[コメント] 左側の瓦礫ですが、まず、建物と同じカスタムディオラミックの赤煉瓦を何十個か、建物の煉瓦と同じ塗装をしておきます。建物の前に、ヘンケルジャパンのカベ補修材(これについては後述)で山を作り、乾く前に適当な砂利(これは、建物のピンクの部分とする)と無塗装の先ほどの煉瓦を埋め込みます。それから、煉瓦と砂利を塗装します。この時は多少はみ出そうが全く平気です。次に最初の予め塗っておいた煉瓦を周辺や窓の下に適当に接着します。それでむき出しになっているカベ補修材の部分や周辺などに適当に水で薄めた木工用ボンドを塗り、やはりアクセントが出るように茶系の鉄道模型用のシーナリー・パウダーを2〜3種類混ぜたものを上からふりかけて出来上がり。もし接着の弱いところや、洩らしたところがあってもこれを繰り返せば大丈夫です。右側の画像は、タミヤの情景シートですが泥濘状態の中を走ってきた車輌が通ったということで、登場車輌の汚しに合わせてフラットアースやグレーなどを水で薄めて適当に汚しました。付属の説明書に両面テープまたは木工用ボンドで張ってくださいとあったので、両面テープで張りました。その時は、固定さえすればO.K.と思ってましたが、この水で薄めた汚し塗装でなんと両面テープで接着していない部分が浮いてしまいました。これを指で押さえつけたらなんとか元に戻りましたが、この教訓から情景シートは全面的にしっかりと両面テープを張るか、木工用ボンドを塗って固定する方がいいようです。

5.ベース細部(4)

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[コメント] あまり見せたくない裏側です。この建物は、前の入口から階段を上がったところから後ろ側は何もないので、内部を作成するのに不都合なので何かで盛り上げようと考えました。そこで、前述のヘンケルジャパンのカベ補修材を使ってみました。これは、いいです。全くといっていいほど収縮しません。ただ、いちいち水で溶く必要があり余ったものは捨てるしかないというのが欠点です。中の瓦礫も前述の瓦礫と同じようにしてますけど、木を適当に増やしてるのと、自作のテーブルを追加しています。右側の絵は、バーリンデンのもので額縁は自作しました。一応レジン製の額縁が付いてるんですけど絵に比べて数が全然足りません。

6.グリレ自走砲 H型 (ドラゴン 9004)

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[コメント] ドラゴンのAFVをこのモデルで初めて作成しました。この車輌に関する資料を全く持ってなくて、モデルアート増刊のドイツ自走砲IIだけを頼りにショーモデリングのエッチングパーツでディティールアップしました。オープントップ車輌は内部をいかにそれらしく作るかがポイントなのでこの増刊号は、役に立ちました。(ちなみに内部がよく分からないものは、適当にごちゃごちゃと備品なんかを置くことでごまかすことにしています)1/35で初めて連結キャタピラを作りましたが、(その昔、タミヤの1/25のリモコン戦車の連結式を組んだことがある)最近モデルカステンなどの連結キャタピラが流行ってますけど、やはり面倒です。それと、わざわざ自力で車体の側面を切り取らなければならないのは参りました。

7.ハノマーク兵員輸送車251/7 (タミヤ MM195改造)

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[コメント] このモデルは今回で3回目の作成ですが、ミニ・アート・スタジオのパーツを使用して工兵用の251/7に改造しました。本体はほとんど無改造で大きく雰囲気が変わるのでお手軽です。同じ251/7へ改造するパーツがバーリンデンやその他からも出てますが、バーリンデンのものは、真鍮パーツを組み立てたりしなければなりません。ミニ・アート・スタジオのパーツには、2.8センチ対戦車砲も付属していますが、レジン製の砲身に変形の心配があるので、今回はドラゴンの2.8センチ対戦車砲を代わりに取り付けました。さらにミニ・アート・スタジオのものには、付属の組み立て説明書にどうするのか書いていない大きな工具箱(のようなもの)が入っており、工兵用ということで勝手に考えて内部の椅子を取り外し、この工具箱を取り付けました。車体前面には雑誌の作例なんかよく見かけるチェーンを付けてみましたけど、こういう部品は作品をシャープに見せてくれます。

8.フィギュア

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[コメント] フィギュアは、いつものタミヤ、ドラゴンに加えて初めてレジン製のものを作成しました。レジンのフィギュアは、左の画像の両端の2体がジャガー製(ちなみにこの2体は、SS第1戦車師団SS第1機甲偵察大隊のオホスナーSS伍長とペルシンSS軍曹の写真がモデルになっている)そして、新聞を持っている1体と、左から2番めの画像で飲み物を飲んでいる1体(この2体で1セット)がバーリンデンです。前述の樽と同様、服のしわなど非常に深く細かい出来です。でも、最大の欠点は値段が高いことで、1体分の値段でタミヤやドラゴンが2セットくらい買えますから。ハノマークに乗ってるフィギュアはホーネットのヘッドに替えています。ホーネットのヘッドは表情も豊かで特に古いフィギュアを使用する時は取り替える価値はあると思います。一番右の画像が今回の標題の戦利品です。建物から出てくるフィギュアが持ってるビンは、バーリンデン製です。

9.今回の失敗&ウソ

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[コメント] 今回の失敗は、この犬です。タミヤの小動物セットの1体をちょっとだけ改造したのですが、動物の毛並みをどのように塗装したらいいのか全くわかりませんでした。うまく塗装できていたら、建物の上に鳥も載せる予定でしたが諦めました。これもいい塗装方法があるなら教えてください。今回は大きなウソが2つあります。まず、一つ目が4−2の画像で見えているHOTEL DES ARDENNESは、バルジの戦い当時にリニュービルにあったの事実ですが、このディオラマの建物とは全然違うものです。もう一つは、グリレです。パイパー戦闘団に配属されたSS第13自走砲兵中隊に配属されていたグリレは、K型だったようです。