「敵影」敵だ!

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[設定状況] ホンスフェルトの村外れにて、ひどい泥濘状態の前進路Dを迂回するために経路を検討中、哨戒中の兵が敵らしき部隊を発見。緊張が走る一瞬。

1.全景

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[コメント] 96年11月頃作成。約15年ぶりに模型制作を再開したディオラマ第1作目です。ベースはベニヤ板と角材で自作しました。大袈裟に[設定状況]を書いてますけど、最初からそのようなつもりで作ったのではなく何となく並べていたらこのようなディオラマになったというのが正直なところです。自分で後から思ったんですが、戦場で果たして、戦車の一番高い所に登って辺りを見るなんてことするでしょうか?これが東部戦線なら、一発でロシアの狙撃兵にやられるのでは・・・

2.ベース細部

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[コメント] まず地面は、画材店で見つけた「アーチスタフォルモ」という粘土で作成しました。自分ではなかなか質感が出たとは思ってますけど、思いがけず落とし穴がありました。それは、後述。固まるまで充分に時間があるので、ある程度、道が出来たところで適当に余っているキャタピラやフィギュアの足で跡を付けるだけです。粘土自体が白いので、グレーやフラットアースを薄めたもので適当に塗りたくり、その後で水だけでこすりました。おそらく泥濘が凍結するとこんなようになるのでは(と勝手に思ってます)右の雪ですが、これは薬局で安くて簡単に手に入る重曹を使用しました。足跡などを付けたりするのには向いてないと思いますけど、積もったままの状態ならピッタリだと思います。下地はブルーを塗っています。雪の融けた部分は、自分のイメージは絶対黒です。スキーに行っていた頃見た車のタイヤ部分にへばりついた雪は真っ黒でしたから。今回は、地面も雪融けもすべてつや消しにしてしまいましたので、融けて濡れている表現はこれからの課題です。枯れ木は、子供が拾ってきたものです。

3.4号戦車 H型 (タミヤ MM54)

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[コメント] これは、タミヤの旧4号戦車H型です。新金型のものが発売されているので恐らく絶版でしょう。実は、15年以上前に制作したもので、当時のホビージャパンの記事を基にディティールアップしています。このモデルの最大の問題は、実際のスケールよりも車体幅が数ミリ広いのでそれを修正する大改造しています。写真ではわかりませんけど、車体下部はプラ版です。ターレット周りの補助装甲も真ちゅう版とプラ版で自作しています。当然、エッチングパーツなどというものは存在しておらず、その他の装備品等はすべてキットのままですが、当時としてはこれが決定版だったわけでしょうがないです。転輪周りの泥は、今やガレージキットで有名なボークスが、一番最初の店舗(わずか8坪)の時のオリジナル製品として売っていた「泥カラー」を使用しています。(そのことボークスからは、それ以外に「サビ・カラー」とか「ツィリメントコーティング剤」とかのAFV用のオリジナル製品がありました。是非、もう一度発売して欲しいものです)冬季用の白色迷彩をしてますけど、どのように塗ったか忘れました。実際、H型なんて配備されていたかどうか怪しいのですがもったいなので使用しました。

4.ハノマーク兵員輸送車251/1 D型 (タミヤ MM195)

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[コメント] 同じくタミヤのハノマーク兵員輸送車251/1 D型で、今回初めて作成しました。ショーモデリングのエッチングパーツを使用しましたが(というよりエッチングパーツなるものを初めて使用した)果たして効果があったかどうか?余りにも細かすぎて付けても付けなくても余り変わらないと思ったものは付けなかったので、いっぱいパーツを余らしてしまいました。もう少し説明書を詳しくして欲しいものです。3色迷彩は、15年ぶりにエアーブラシを使用しましたけど、アクリルカラーは本当に便利です。昔のように機具の洗浄を全部シンナーでやっていたのを考えると雲泥の差です。車体下部の泥は、との粉にタミヤのアクリルカラーのホワイトを混ぜて凝固させました。車体側面の装備品は接着しただけの手抜きです。

5.フィギュア

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[コメント] これだけ大量(?)のフィギュアを作成するのは初めてです。フィギュアは、ドラゴン、タミヤを主体に少しずつ改造しています。昔のフィギュアはすべて右手、左手胴体と全部切り離して大量にストックしており大いに役立っています。これらの中から適当に組み合わせれば何とかなります。今でも販売しているタミヤの初期のものはともかく頭がでかい。ヘルメットのサイズなんて全然合いません。各銃のスリングは、鉄道模型用の細い真ちゅう版を使用しました。銃との接合部が適当ですけどスリングを付けるのと付けないのとでは全然雰囲気が違います。顔は見ないでください・・・といってもはっきり見えませんが。

6.今回の反省&ウソ

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[コメント] 今回の最大の失敗、粘土の収縮です。製品の「アーチスタフォルモ」に「乾くと落としてもめったなことではこわれません」とありこの言葉で買ったのですが、確かに「縮みません」とは書いてありませんからね・・・後で近所の陶器関係の仕事の人に聞いた話では粘土や石膏は約10%程度縮むことを見越さなければならないそうです。ですから全体にしかも粘土だけ使用したのは大失敗です。ごまかすために隙間はすべてつや消し黒で塗ってます。そして今回のウソは、4号戦車の車輌ナンバーです。「II02」というのは第2大隊本部2号車となります。パイパー戦闘団に配備された4号戦車は、第6中隊と第7中隊で、 「II02」という車輌ナンバーは恐らく配備されてなかったでしょう。