「死ぬのは奴らだ」
"Live And Let Die" (1973)
3代目ボンド、ロジャー・ムーアの登場です。原作もそうですが、今のところ黒人が悪の親玉であるという設定の唯一の作品である、実際の人種問題なども絡み撮影の現場は大変だったそうです。原作では、ソ連の手先であるミスター・ビッグはカリブ海に沈んでいた大量の金貨を放出して、アメリカ・イギリス市場を撹乱させようとするのですけど、映画では麻薬王ということで現実的になっています。最後にちょっと英語の勉強を。原題の”Live and let die"は、成句である"Live and let live"をもじったものです。"Live and let live"は、直訳すると「生きろそして生かせ」ですが、日本語の該当する慣用句は「世の中、もちつもたれつ」になります・・・

(1) LP

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メイン・テーマは元ビートルズのポール・マッカートニー&ウィングス、挿入歌はBJ・アーノウという黒人女性歌手が担当しています。

(2) ポストカード

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(3) ジェームズ・ボンド (SIDESHOW TOY

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「死ぬのは奴らだ」公開当時、クリント・イーストウッド主演の「ダーティー・ハリー」が流行っていた頃で、その影響でボンドの銃も44マグナム。44というのは、拳銃弾の口径、すなわち大きさを表します。44とは、0.44インチ口径弾のことで、同様に357マグナムは0.357インチ口径弾となります。これに対し、ボンドの銃で一番なじみ深い、ワルサーPPKの場合はミリ単位の口径弾で7.65mm口径弾です。口径が大きく、銃身が長い方が威力が大きくなるわけですが、当然かさばって、反動も大きく、このボンドが使用していた44マグナムの6.5インチクラスでは片手ではまず連射できないそうです。しかしそれだけの反動があるだけに、その威力は絶大で、例え命中しなくても頭の至近をかすめるだけで、ハンマーに殴られたくらいの衝撃があるそうです・・・

(4) "What the ..." (Playing Mantis)

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"What the ..."とは、ペッパー保安官がスピード違反でミスター・ビッグの手下を捕まえようとしている時に、ボンドの運転するボードがやってきて、それを見た時のペッパー保安官(次作の「黄金銃を持つ男」にも登場しますね)のセリフです。その直後に、ボンドのボートは頭上を飛び越えて、驚いたペッパー保安官は倒れ込んでしまうわけです。この商品のボートは、ボンドが乗っていたものではなく(ボンドのボートは、前部が赤い色)追いかけていた敵のボートだと思います。すなわち、このシーンの直後、このボートはペッパー保安官のパトカーに突っ込んで両方とも大破するわけで・・・なかなか愉快な題材です。

(5) ティー・ヒー (SIDESHOW TOY

ミスタービッグの部下としては、このティー・ヒーよりも、サメディ男爵の方が印象が強いですね。フィギュアとしたらサメディ男爵の方は、あまりにもマンガチックになりそうですが・・・さてこのティー・ヒー、自慢の(?)義手が特徴なんですが、最後はこの義手が命取りとなるわけですね。フィギュアとしては当人の特徴をなかなか捉えている方だと思いますね。