「ロシアより愛をこめて」

"From Russia With Love" (1963)

この映画は数多いOO7シリーズの中でも名作でしょう。タイトルバックに女性のシルエットを使うというのは、この2作目で確立されたものです。劇中で登場する組み立て式ライフルAR-7。実際狙撃に使うのなら、微妙なズレが発生するので、その場で組み立てて極小のターゲットを狙撃するなんて無理だそうです。そういえば、ヘリコプターを狙撃する時にボンドが構えたAR-7の弾倉が逆さまになってます・・・

(1) LP

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メイン・テーマの歌詞があるのにメイン・タイトルの時にインストゥルメンタルのみというのはこの作品のみです。これ以降の同シリーズの映画にも多用される「OO7」という曲もこの映画で登場します。ジャケット表紙のダニエラ・ビアンキ演じるタチアナのチラッと見えているガーター・ストッキングがとてもセクシーです。映画では、ラスト・シーンでボンドとタチアナのゴンドラでのラブ・シーンでマット・モンローの歌う「ロシアより愛をこめて」が流れますけど、この曲、岩崎宏美の「万華鏡」ほどではありませんが、途中で変な声が入ってます・・・

(2) ポストカード

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(3) 1960フォード・ステーションワゴン (Playing Mantis)

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トミカサイズのブリスターパックです。これも、ボンドカーとは言えません。英国情報局トルコ支局長のケリム・ベイがボンドを載せて運転していてわずかに登場しただけですから。後半に登場する、荷台に花を満載したトラックの方がまだボンドカーとしては活躍してます。しかし、ケリム・ベイ役のペドロ・アルメンダリス、実は、この「ロシアより愛をこめて」のロケ中にすで末期ガンに冒されいて撮影終了直後に自殺しています。そういう意味で、アルメンダリスが映画の中で最後に運転した車でもあります・・・