最終章より

「黒騎士中隊、突撃!」製作記

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1.全景

[コメント] 2017年8月頃作成。アカデミーのケーニッヒ・ティーガー最後期型のキットを見つけた時から、黒騎士物語の最終章のシーンを考えてましたが、いくつかのシーンの中で結局、このシーンに決定。四角にすると、あまりにも余分なスペースができるのと軽量化のために思い切って、こんな形にしました。それでも約60cm×50cmとかなり大型に(^^;

2.ベース

[コメント] かなりの重さになりそうだったので、土台のベニヤ板に、手元にありったけのバルサ材と発泡スチロールを敷き詰め、その上に軽量紙粘土を張り付けてます。その後、キャタピラ跡を付けて、土色のシーナリーパウダーを敷き詰めて、ベースは、ほぼ完成、と考えてましたが、ふと気が付きました・・・こんなまるで工事して更地にしたような土だけの土地が自然にあるか??。というわけで、急遽、草地とすることに。草を取り付けたことはありますが、草地というのは、作った覚えがない。なので、ネットで色々参照して、手元にあった緑のシーナリーパウダーとスタティックグラス、そしてライケンを細かく刻んで撒きました。最初に土色のシーナリーパウダーを敷いていたのは、正解でした。

3.ケーニッヒ・ティーガー最後期型 (アカデミー)

[コメント] 今回は、装備品が一切ないということで、エッチングが必須。手元にあったアベールとパッションモデルのエッチングからチョイスして使用。キャタピラは、キットに付属しているのが輸送用の幅が狭いやつなので、別の物に変更しました。当初、タミヤの組立式履帯を使うつもりで買いに行ったら、ホビーボスの後期型の履帯を発見、それにしました(タミヤより安かった(^^;)。でも結局、すべてのパーツにちょっとずつバリがあって、1枚ずつすべて整形する羽目に(TT)

基本塗装は、リーフ・グリーンをベースに、NATOブラウンとダークイエロー(フラットホワイトちょい足し)で塗装。後のウォッシングやウェザリングでメッチャ暗くなるのは、わかっているので、これ位の彩度でいいかと。

今回初めて、ウォッシングにMr.ウェザリングカラー、ウェザリングにMr.ウェザリングライナーを使用しました。Mr.ウェザリングカラーは、油性ということで、今まで見たいエナメル系と違い浸食することがないのがグッドです。それに乾燥も思ったより早い。ウェザリングもMr.ウェザリングカラーは、クレヨンのような感覚でついやり過ぎたかも(^^;

最終形がこんな形。マーキングは、当初、ドラゴンの黒騎士物語のケーニッヒ・ティーガーに付いてるモノを使うつもりでしたが、思ってた以上に手書き感が酷かったので、久々にデカールを自作。原作では、このマーキングをした直後に出撃してるので、ホントは書き立てでマーキング部分は全く汚れがないようなイメージでしょうけど、5台の戦車をすべてフラットアース吹きしてたら、勢いで他の戦車と同じように吹いてしまいました(^^;。マフラーの排気煙は、全力走行中ということで私的には外せないイメージです(^^。機銃の発射光は、透明ランナーを熱で引き延ばしてフラットオレンジ、その周りに綿を。マズルブレーキ辺りって、昔は煤けたイメージで黒を吹いていたのが、最近は、そんなにならないということでチッピングと若干の色褪せというのが主流みたいですが、最近読んだ記事で、当時としてはこの位煤けたでしょうというのを発見。ちょっと回帰的に、全車輛とも、砲身先は黒を吹いてます。

4.パンターG後期型(タミヤ)

[コメント] 今回のパンターは、特に後部の工具箱の破損が大きな特徴の一つで、工具箱のエッチングパーツというと極めて限られていて、Voyger製をチョイス。出来るだけダメージがあるようにしたつもりですが、結局、組み立ては今回の登場車輛の中でパンターが一番時間がかかりました。履帯は、キット付属のベルト式のモノです。

基本塗装は、ダークイエロー(フラットホワイトちょい足し)をベースに、リーフ・グリーンで迷彩

チッピングを始めてから、こいつは先にデカールを貼った方がいいと気付いたのですが、そこで問題が。手元のストックに車輛番号02というデカールが皆無(製作順序としては、パンターが先だったので、ケーニッヒ・ティーガー用のデカールは後で作成(^^;)。そこで、砲塔には、ドラゴンの黒騎士物語のパンターに付属のデカールを使用しました。

最終形です。ケーニッヒ・ティーガーと同様、排気煙を付けました。アンテナは、ケーニッヒ・ティーガー共に、わざと曲げてます。

5.JS-II(サイバーホビー)

[コメント] タミヤ製という選択肢もありましたが、敢えてこちらをチョイス、その結果大変なことに(^^;。まず、車体前面が全然合いません。5mm位の隙間が・・・一体どうなっているのやら?適当な太さのランナーとパテで修正。そして、ひょっとして必ず修正する必要はなかったのかもしれませんが、履帯とその上のフェンダー部分の間が若干空いていて、反対が見えてしまう・・・ここは、もう紙を貼っておきました。ドラゴンというかサイバーホビー、脇が甘い・・・

デカールの貼り方もこれでいいのかわからない状態ですが、まあ、それらしくということで(^^;

6.T-34/76 1943年型(タミヤ)

[コメント] 1945年5月の時点でT-34/76が登場するというのも如何なものかという気がしますが、どうみても原画がそうなっているので、その通りに・・・ということでタミヤのかなり古いキットです。素組のつもりでしたが、サークルの長老H氏より今は亡きショーモデリングのエッチングパーツを頂いて使用しました。後部のエンジングリルは、良かったのですが、なんと中が空っぽなのがよく見えてしまう(^^;。しようがないのでジャンクパーツから適当に入れておきました。

組立後の画像をアップしたところ、サークルのotto会長から、車体前部の2つのフックがオリジナルの装備でなく、米軍が、入手したT-34の性能検査する際に取りつけたもので、その車体をアバディーンかどこかで取材したタミヤがオリジナルと思いこんで再現した物のはず、という指摘を受けました。なので、最終形では切り取ってます

7.T-34/85 プラウダ高校(ドラゴン・プラッツ)

[コメント] 原画に描かれているのは、T-34/76が2台と見えるのだが、あえてもう1台はT-34/85としました。ディティールには拘らないので、たまたまMだらけで見つけた劇場版ガールズ&パンツァーのT-34/85プラウダ高校版をチョイス(^^;。ただT-34/76でエッチングを使用してしまっていたので、少なくともエンジングリル部分は、何とかしなければと思い、何か適当なモノはないかと探してみたところ、一つ見つけました。テトラワークスという韓国製のエッチングメーカーがアカデミー用として販売していたモノで、なんとアルミバレルまで、ついて\1,380と激安でした(投売りしてたのかも)。対象キットが違うので、ひょっとしたら合わないかもという一抹の不安はありましたが、杞憂でした。

ガルパンのキットということで、デカールがガルパン用で使えません。なので、JS-IIとT-34/76の余りを使用、これもこれでええのか?という感じです(^^;

8.フィギュア(ズヴェズタ、ミニアート)

[コメント] フィギュアは、ズヴェズタとミニアートの組み合わせですが、ミニアートは初期の商品なのか、メッチャ、モールドが甘くて特に武器類は使い物にならないレベルなので、ズヴェズタの物を使用しました。手を挙げているフィギュアの頭部のみ、ホーネット製の口を開けている顔を使用しています。さて毎度毎度、苦労しているフィギュアの顔ですが、AM誌に載っていたミグモデルのオイルブラッシャーなる油絵具を使用しました。いちいちパレットで混ぜ合わせる必要がなくって確かにメッチャ楽!!顔一つ塗る時間が、10分もかかりません。ただやはり出来は、元のフィギュアの顔の造形に大きく左右されるし、こだわるなら目など、手を加える必要があると思います

 9.細部

[コメント] 主役のケーニッヒ・ティーガーとパンターは、全力疾走中ということで、履帯の部分に巻き上げる土を(^^;。特にパンターは、現実にはあり得ないでしょうけど、ガルパン風にドリフト走行しているような風に見せたかったんですが、もっと片側のサスを沈めるなり、地面を掘るなりすればよかったかも(^^。地面にもう少しアクセントが欲しいと思い、紙創りのヒナギクを最後の最後に足してみましたが、逆にかえって浮いてしまったかも(TT